New York ひとり旅 1 [ひとこと ふたこと]
4月のニューヨーク
ずっと初夏のようなあたたかさで
持参したセーターは、一度も袖を通すことなく
ただ荷物となった
太陽の下を
雑踏を中を
ひたすらよく歩いた
地下鉄にも乗ったけども
歩くのが一番迷わないし
歩くだけで数々の発見もある
タイムズクエアは、いつ通っても賑わっていて
いろんな言語が、あちこちから飛んでくる
どの人も立ち止まり、見上げたり、腰掛けたりして
たった今、ただここにいる自分を、楽しんでいるのがよくわかる
ニューヨークという魅力に沸き立てられている
いったい何をそんなに話しているんだろう?
もし私も誰かとここにいたら、何を話すんだろう?
メトロポリタン美術館
ここは静かだったけど
美術館っておしゃべりしたくなる場所だなぁって思う
目の前の絵について、誰かと語りたい気分になる
有名な絵画や彫刻が、ズラッ~と並ぶ
どこから塗り始めたのか?見えてくる筆使いや
間近でみる色の発色やにごり
透けて見えるキャンパスの生地
荒削りな箇所も繊細な濃密さも
まざまざとそこにある
なぜ?そう描いたのか?という
自分から沸き起こる思いを楽しんだ
絵をみているようで
時々、絵を目の前にして
絵をみていないように感じる
それは、自分の沸き起こるものをみて
それを知ろうとしている瞬間なのかな?
2017-05-14 09:59
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